Webサイトの安全性とSSLの重要性

Web制作2025.01.30

Webサイトの安全性とSSLの重要性

SSL導入していますか?

「SSLって何?」「http:// と https:// の違いって?」

普段何気なく使っているインターネットですが、実は安全に情報をやり取りするためには重要な仕組みがあるのをご存じでしょうか?

インターネットを使っていると、時々「この接続は安全ではありません」という警告を目にすることがあります。このメッセージが表示されると、「このサイト、大丈夫かな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか?

実は、この警告はサイトの作りに問題があるわけではなく、SSL(Secure Sockets Layer)という暗号化技術が導入されていないことが原因です。

なぜ「安全ではない」と表示されるの?

現在、多くのWebブラウザでは「HTTPS-First mode(HTTPS優先モード)」が標準となっています。これは、Webサイトへの接続時に、暗号化されていないHTTPではなく、より安全なHTTPSを優先的に使用する仕組みです。そのため、SSLが導入されていないサイトにアクセスすると、警告が表示されるようになっています。

特に企業のWebサイトでは、このSSL対応ができていないと、知らないうちにユーザーがアクセスできなくなっていた…なんてこともあり得ます。せっかく作ったサイトが集客やブランディングに活かせていないのは、とてももったいないことですよね。

自分のサイトがSSL対応しているか確認する方法

とても簡単です!
ブラウザのアドレスバーで、

  • https:// で始まっている → SSLが導入されている
  • http:// で始まっている → SSLが未導入

このように、URLをチェックするだけで、SSL対応の有無を確認できます。

SSLってどんな仕組み?

SSLは、Webサイトとユーザーのブラウザとの間でやり取りされるデータを暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぐ技術です。

例えば、

  • オンラインショッピングでのクレジットカード情報の入力
  • ログイン時のID・パスワードの送信
  • 問い合わせフォームの送信

といった、個人情報を扱う場面では特に重要になります。

今では、Webサイトにアクセスする際、ブラウザが自動的に https:// を補完することがほとんどです。それだけ、SSL対応は標準的なものになっているということですね。

SSLを導入すると何が変わる?

SSLを導入すると、「SSL証明書」 が発行されます。これによって、

  • 通信が暗号化 されるため、安全なデータのやり取りが可能
  • サイトの信頼性が向上 し、ユーザーに安心感を与えられる
  • SEO(検索エンジン最適化)にもプラス になり、Googleの検索順位で優遇される可能性がある

といったメリットがあります。

無料で導入できるSSL証明書もあり、コストをかけずに対応することも可能です。企業サイトやECサイトを運営している場合は、より高い認証レベルの証明書を選ぶことで、企業の実在証明も兼ねることができます。

SSLを導入すれば100%安全?

SSLを導入しただけでは、完全に安全とは言えません。
例えば、

  1. 初回のHTTP接続時のリスク
    ・ユーザーが http:// でアクセスすると、その最初の通信は暗号化されていません。
    ・そのため、悪意のある第三者による「中間者攻撃」のリスクが残ります。
     
  2. リダイレクト設定が必要
    ・SSL導入後は、http:// から https:// へ自動転送(リダイレクト) する設定を行う必要があります。
    ・これにより、すべてのアクセスを安全なHTTPSに誘導できます。

HSTSの導入でさらにセキュリティ強化

この「初回アクセス時のリスク」を減らすために有効なのが、HSTS(HTTP Strict Transport Security) です。

HSTSって何?

HSTSは、Webサーバーが「今後は必ずHTTPSで接続してください」とブラウザに指示する仕組みです。

  1. ユーザーが初めてサイトにアクセスする際、HSTS対応サイトは「次回以降はHTTPSで接続するように」とブラウザに通知します。
  2. これを受け取ったブラウザは、次回以降 http:// でアクセスしようとしても、自動的に https:// に変換して接続します。
  3. 設定された期間(通常1年間)は、常にHTTPSでアクセスするようになります。

HSTSのメリット

HSTSを導入することで、

  • 中間者攻撃のリスクを低減
  • サイトの表示スピード向上(常にHTTPSで接続するため)
  • ユーザーエクスペリエンスの向上(安全に利用できる)

といったメリットがあります。

ただし、初回アクセス時はHTTP接続が発生するため、その部分のリスクをゼロにはできません。
リスクをゼロに近くするためにできることもあるのですが、この件はまた別で書きたいと思います。

まとめ

インターネット上のセキュリティリスクが高まる中で、SSLやHSTSの導入は今や必須の対策と言えます。特に企業サイトやECサイトでは、

SSLを導入し、HTTPS化する
httpからhttpsへのリダイレクト設定を行う
HSTSを導入して、さらなるセキュリティ強化を図る

といった対策をしっかり行うことで、ユーザーに安心して利用してもらえるサイトを作ることができます。

「このサイトは安全ではありません」と表示される前に、自社サイトのSSL対応をぜひチェックしてみてください。

SSLやHSTSの導入についてお悩みの方は、ぜひSGにご相談ください。より安全で信頼されるWeb環境を整えましょう。

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ホームページ制作会社にはじめて依頼される方向けに、ぜひ読んでいただきたいコンテンツです。

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